十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年7月号

特集/心沸き立つ! 焼肉!

目上の人を敬う教育 ブータン王国 ケザンさん~JICAと学ぶ!世界の子育て(17)

ブータン王国 ワンチュク・ケザン(Mr.Kesang Wangchuk)さん
Q.母国での子育ての良い点は?

 「親の行いは全て信じて受け入れなければならない」という考えがあり、自分もそう育ちました。年長者を敬うように教えられていて、目上の人には必ずお辞儀をします。このようなしつけや規律は、家庭だけではなく学校でも教えられます。これは伝統的な慣習のようなものです。

 幼少期の遊びでは友達とサッカーをしたり=写真=、お泊まり会でテレビを見たりして楽しみました。学校行事では遠足で歌ったり踊ったりしたのが良い思い出です。


Q.どんな支援がある?
 少子化対策(人口増)の一環として、全ての公務員に子育て支援金が支給されます。自営業の方などにはありません。通常、母親は産後6カ月で職場復帰しますが、授乳の必要があるため午前9時~午後2時までの時短勤務ができます。この制度は子どもが2歳になるまで利用できます。

 「世界一幸福な国」と言われていますが、全て国王のおかげです。国王が国民のために尽くしてくれているので、国民幸福度が上がることにつながっていると思います。



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 JICA研修員や留学生が母国の子育ての慣習や文化などを紹介する。

<JICA北海道(帯広)>
 独立行政法人国際協力機構(JICA)の道東地域の拠点。地域と連携して「開発途上国の課題解決」と「道東地域の国際化・活性化」への貢献を目指している。