2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

話しかけて英語上達 フィリピン共和国 ぺクソンさん~JICAと学ぶ!世界の子育て(14)

フィリピン共和国 レニー・ぺクソンさん
Q.語学学習はいつから?

 私の国ではフィリピノ語(タガログ語)が母国語で、英語が第2言語です。かつて英語は学校で学ぶものでしたが、今はテレビやユーチューブを通じて就学前から英語を習得する子がほとんど。もちろん、見るだけで話せるようになるわけではなく、親が家庭で英語で話しかけるなどして教えています。

 これは田舎でも普通のことで、貧しい家庭であっても母親の英語が完璧ではなくても、積極的に英語で話しかけると上達します。私の子どもたちは小学校に上がるころには英語が話せるようになっていました。


Q.子育てのモットーは?
 最近の子どもたちは視野が広く、好奇心が旺盛。ソーシャルメディアで多くのタブーに触れることもありますが、親は子どもの話に耳を傾けると同時に、正しいことと間違っていることを率直に伝える必要があります。

 もう一つ教えたいのが、常にベストを尽くし良き行いをすること。そうすれば何が起きても決してうまくいかないことはないと教えています。最善を尽くせばそれで充分なのです。



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 JICA研修員や留学生が母国の子育ての慣習や文化などを紹介する。

<JICA北海道(帯広)>
 独立行政法人国際協力機構(JICA)の道東地域の拠点。地域と連携して「開発途上国の課題解決」と「道東地域の国際化・活性化」への貢献を目指している。