【シニア】音を紡ぐ左手(7)「病後、日本への旅 」
退院後半年の間に、異なる医師の検診が3回あった。最初の男性医師は一応形通りの診察だったが興味はなさそうで、「神経が破壊されたのだから回復する手だてはない」と言われた。次は40代の女性医師で全く問題にされなかった。塗り薬を処方されたのであきれてしまった。最後は年配の女性で人の話をよく聞き、「あなたは大丈夫。きっとまた演奏できるようになる」と言ってくれた。希望をともされたが、具体的な治療法は示されな
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