2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

JICAと学ぶ!~世界の子育て(1)「ラオス ピンマソンさん」

ラオス人民民主共和国 ピンマソン・ジャンタルニさん(愛称ミミ)
出産後は体温め横に

 東南アジアに位置するラオスから来ました。ラオスの人口は約700万人で、国民の多くは稲作を中心とした農業に従事しています。私は中小企業の推進・発展を学ぶ14日間のコースに参加するために、日本政府の支援で来日しました。

 私はもうすぐ2歳になる娘の母です。ラオスの伝統的な家での、出産後の過ごし方についてご紹介します。退院後の3週間、年配者が用意するハーブティーを飲みながら「火のそばに横たわる」という習慣に従って過ごします。木製のベッドの下に炭を燃やして体を温め、出産の痛みや緊張から体を回復させるのです。

祝福の儀式「バジー」は家族や親せきが集まって母子の幸運を祈る


 その後「バジー」と呼ばれる祝福の儀式をします。マリーゴールドなどの花々をピラミッド型に飾り、その周りに家族や親せき、祈祷(きとう)師が集まって母と子のために幸運や健康を祈ります。



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 JICA研修員や留学生が母国の子育ての慣習や文化などを紹介する。

<JICA北海道(帯広)>
 独立行政法人国際協力機構(JICA)の道東地域の拠点。地域と連携して「開発途上国の課題解決」と「道東地域の国際化・活性化」への貢献を目指している。