「一人で暮らす喜びも寂しさも」『独り居の日記』(みすず書房)
家族について考えるとき、いわゆる“おひとりさま”の生活についてももれなく想いを馳せたい。家族を持つ選択をした人も、しなかった人も、離婚や解散、死別などによって最後はひとりになるからだ。
ひとりという言葉には、どこか決意や厳しさ、寂しさなどが感じられ、そのせいで、誰もがひとりになることを過剰に恐れている気がする。けれども、ひとりでいることは、そうした厳しさや寂しさに塗り尽くされて...
家族について考えるとき、いわゆる“おひとりさま”の生活についてももれなく想いを馳せたい。家族を持つ選択をした人も、しなかった人も、離婚や解散、死別などによって最後はひとりになるからだ。
ひとりという言葉には、どこか決意や厳しさ、寂しさなどが感じられ、そのせいで、誰もがひとりになることを過剰に恐れている気がする。けれども、ひとりでいることは、そうした厳しさや寂しさに塗り尽くされて...
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