十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

冬こそアイスクリーム!(1)「アイスクリームについて知ろう~北海道士幌高等学校」

本特集で紹介する“アイスクリーム”は厚生労働省「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」による「アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス」を指し、ジェラートも含みます

 冬でも食べたいアイスクリーム。作り手や売り手の熱い思いを知れば、そのおいしさに納得!

北海道士幌高等学校
 士幌高校の学生が、自ら育てた乳牛の生乳で作るアイスクリーム。同校フードシステム科3年生の2人にアイスの基本について教えてもらった。

(左)岩井永遠さん「思いを込めて製造したアイスクリームを地域の方に知ってほしいです」。(右)二階堂花怜さん「本校のアイスはコクが違います!」


■アイス作りの基本
 アイスの基本的な原料は、牛乳、卵黄、砂糖とシンプル。「パステライザー」という機械で生乳を加熱して滅菌し、材料を合わせて攪拌(かくはん)したものを「アイスクリームフリーザー」で凍らせて、カップに充填(じゅうてん)。さらに急速冷凍庫で凍らせています。昨年製造したアイスは4000個。ふるさと納税での返礼品として注目いただき、注文の数は年々増加しています。(岩井さん)

加工室には本格的な機器が並び、学生らが力を合わせて製造する


■自慢のアイスクリーム
 原料の生乳、私たちがアニマルウェルフェアで育てたホルスタインとブラウンスイスの乳をブレンドしています。シンプルながらコク深い、自慢のミルクの味を堪能できるアイスです。(二階堂さん)

搾乳から販売まで高校生が手掛けるアイス<士幌高校手づくり食品ヌプカの里から志とともに>
学びの場から生まれたこの商品は現在、ふるさと納税でしか手に入らず希少。販売会の再開が待ち望まれる


※フリーマガジン「Chai」2022年12月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ 高橋一生。写真の無断転用は禁じます。