勝毎電子版ジャーナル

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検証が行われた学校玄関(道ホームページより)

どうなる氷点下の避難生活 暖房、換気、感染症対策は 道検証結果から考える冬の防災

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 北海道・十勝で大きな災害を想定したときに、課題となるのが厳冬期の避難対策だ。外気温がマイナス10度を下回る中で停電になった場合、通常の暖房が使えない避難所の生活はどうなるのか。北海道が実際に真冬の学校を使って避難所環境の検証を行ったところ、体育館や教室の室温確保、CO2濃度や騒音対策など多くの課題が浮かんだ。
(小林祐己)

◆マイナス12度の避難
 「夏場の災害に比べ...