みっけ～幸せの種～子育てリレーエッセー～（９４）「子どもが教えてくれたこと」

子どもが教えてくれたこと
　私が性教育に関心を持ったのは10年ほど前。5歳の長女に性の絵本を読んだのが最初の入り口でした。性交がイラストで描かれたその本を初めて見たとき、これを子どもに見せてよいのか（赤面）という抵抗の気持ちしかなかった私。大丈夫という先輩ママの言葉に背中を押され、覚悟を決めて読んだ当時の私に言ってあげたい。性教育＝性交ではないですよ、と。

　これをうまく伝えられなければ性を語れないと思っていた私は、絵本のイラストのうちの数枚に過剰に反応しながらも、平静を装って読み聞かせ。しかし長女の方はこちらが腰抜けするほど普通。イラストも見事にスルー。こうなると、いやらしいという気持ちを持った母の方がいやらしい（笑）。長女にとっては「人の命ってそうやってつながるんだね」ってただそれだけのことなのに…。

　性について話すのは命について話すこと。大切な命だからこそ子どもには大切に丁寧に伝えていきたいです。

＜高田めぐみ＞
2児の母（高校2年、中学2年）。看護師。いのちと性のひろばsakura代表。8project・上士幌町生教育チームメンバーとしても活動中。

●8project…「smile」「support」「spirit」。子どもとママのココロが笑顔になるよう、多彩な視点から応援・支えていくプロジェクトです。

◆みっけ～幸せの種～子育てリレーエッセー～
子育てについて、十勝管内の3人のママさんが寄せてくれたエッセーを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年4月号より。
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