大みそかは湿り雪や雨 気になる年末年始のお天気は?
きょう27日金曜日、午前11時に発表された週間予報で正月三が日までの天気が発表され、具体的な傾向が見えてきました。帯広と広尾の週間予報は以下の通りです。(27日午前11時発表 ウェザーマップ発表)
ポイントを以下にまとめました。
1.年末年始の買い出しは土日がおススメ
あす土曜日とあさって日曜日は、高気圧に覆われて穏やかに晴れる見込みです。このため買い出しなど、お出かけはこの土日に済ませておくとよさそうです。土日がどうしても無理という方は月曜日の日中までは穏やかな天気が続きそうです。また、日中の気温は帯広で氷点下の真冬日が続きますが、これまでと比べると高めで、日中は家の周りの片づけなど屋外での作業にもよいと思います。
2.大晦日は湿り雪や雨
31日は朝から気温が高く、午前中は湿り雪となりそうです。広尾など沿岸の地域では雨になる可能性もあります。午後は寒気が流れ込んでくるため気温はどんどん低くなり、午前中雨だったところも含め雪に変わり、かなり寒くなってきます。冷たい西風が強まりますので、体感温度はかなり低くなりそうです。初詣など大晦日の深夜から元日朝にかけて外出をする際は万全の防寒対策を心がけてください。また、湿り雪や雨でぬれた路面が午後は凍結してきそうですから、車の運転などは注意が必要です。
3.初日の出は見られるところが多くなりそう
元日は北風が強まり、全道的には大荒れの天気のところが多くなりますが、北側を山で守られた十勝地方では逆に晴れる可能性が高くなっています。朝から晴れそうですから、初日の出は見られる地域が多くなりそうです。ただ、風が強いので、ご覧になる際は万全の防寒対策が必要です。
■年明け以降、冬の天気傾向は
この冬は気温が高めな上、雪の量が少なく、十勝地方でもスキー場がオープンできなかったり、池田町名物のアイスワインが作れなかったりといった影響が出ていると伺っています。このため、年末年始以降の天気や気温の傾向が気になっている方も多くいらっしゃるかもしれません。
先日25日に気象庁から発表された3か月予報がこちらです。
1月から3月の気温は平年並みか高いと予想されています。月ごとに見ると1月はほぼ平年並みということで、一年で一番冷え込む時期は本来の寒さになる見込みです。しかし、2月、3月は平年並みか高いと予想されていて、寒さは長続きしないかもしれません。これは、例年に比べて冬型の気圧配置が安定しないためです。このように冬型の気圧配置が安定しないと低気圧がたびたび通過することになります。このため、太平洋側の降水量は平年並みと予想されていますが、特に2月や3月は、降るときに一気に降って降らないときには全く降らない、よって平均してみるとほぼ平年並み、というムラのある降り方になる可能性があります。気温が高い、雪が降らないといったことによる影響に注意が必要な状況が、年明けも続きそうですから、これについては年明けも情報をお伝えしていければと思っております。
最後になりますが、皆様にとって良い年末年始、2020年になることを願っております。
<浜崎慎二>
1986年、室蘭市生まれ。
株式会社ウェザーマップに所属し、NHK北海道「ほっとニュース北海道(平日 後6時10分~)」に出演中。また、各地で講演会を行うなど、地域に根ざした気象情報を目指している。趣味は道の駅巡り。2015年には全駅制覇(当時は全115駅)を達成した。
十勝地方の道の駅の印象に残っているベスト3は、
(1)『うらほろ』で食べたうらほろ大福がとてもおいしかった
(2)『りくべつ』の前の広場が寒さのニュースで見慣れた場所で、有名な芸能人に会ったような気分になった
(3)『なかさつない』にあるビーンズ邸の何とも言えない静かさと独特の雰囲気