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新年

手作りの除夜の鐘を角材でつく隊員

手作りの除夜の鐘を角材でつく隊員

 日本と昭和基地との時差は6時間。南極大陸露岩帯のスカーレンからヘリコプターで基地に戻ると、すでに午後6時を回ろうとしていた。日本ではちょうど年が明けるタイミングだ。第57次隊の住む第一夏期隊員宿舎では年越しの準備をしていた。

 基地の年越しはどうか気になるところ。場所は違えど日本の行事が行われている。午後11時ごろから年越しそばと食べ、外に出て除夜の鐘をつく。玄関前にトラックを付けて手製の鐘を付け、隊長の名前を取った“和生神社”の鳥居も用意されていた。

 年が明けるのに合わせて隊員一人ずつ鐘を鳴らす。手製の鐘と角材でも音色は本物のようだ。隊員たちは大いに盛り上がっていた。

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