タグ南極観測船しらせ
22日、ようやく南極大陸の露岩域が見えてきた。隊員同士で「ラングホブデが見えてきた」。「あの島は弁天島かな」などと喜んだ。双眼鏡では昭和基地が見えている場所まで来ているという。感動的な場面だが、なんだか南極のようには見えない。まるで冬の湖の真ん中に立っているようで北海道と変わらない。
ブレード取り付け作業(12月22日) 現在、南極観測船「しらせ」は洋上で停泊している。昭和基地への「第一便」に向けて、ヘリコプターのブレード取り付け作業を開始した。ヘリコプターは格納庫から出すと、飛行甲板半分が埋まるほどの大きさだ。自衛隊員10人以上で組み立てに入る。クレーンで一枚ずつブレードを吊って手作業で接続していった。
一方、観測隊は身支度に追われている。夏隊員は荷物が少ないが、越冬隊員は全ての持ち物を梱包して基地に運ばなければならない。ヘリで昭和基地入りするときは、体重と衣類バック合わせて100キロまで、その他は別便での段ボール1箱(20キロ)に限られている。体重がある人はそれだけ持って行ける荷物が少なくなってしまう。私も荷造りを開始。撮影機材を詰め込んだバックは自分の力では持てないような重さになっていた。