私が昭和基地を旅立つ前、門倉昭隊長が南極観測船「しらせ」から昭和基地に再訪したのに合わせて、情報処理棟に訪問した。
情報処理棟は22次隊に建設され、観測隊の中でも宙空部門が管理している。昭和基地内のオーロラを観測する中心となっている。
室内はオーロラを観測する機器が並んでいる。その中でも門倉隊長から天井に設置されているオーロラ撮影装置を見せてもらった。情報処理棟では他にも昭和基地のとなりの西オングル島にある観測拠点から送られてくるさまざまな情報の処理も行っている。
門倉隊長によると「昭和基地ではオーロラ帯に位置するため、日本は研究が進んでいる。オーロラ観測を維持しつつ、現在は注目を浴びている地球温暖化を絡ませた観測を行っている」と話している。