タグ南極観測船しらせ
浮上した海底圧力計を船内に回収する自衛隊員 2年前に昭和基地沖に設置した海底圧力計の回収作業が16日行われた。
海底圧力計は水圧を測定することで水深を推定する機器。連続して計測することで潮汐や海流、気候変動を観測することができる。地球温暖化により南極の氷が海に融け出ているかを調べるのもテーマの一つだ。
海底圧力計が沈んでいるのは水深約4500メートル。水圧に耐えるようにセンサー部分以外はガラス球の中に格納されている。回収する時は船上から信号を出し、機器に取り付けられたおもりを切り離して浮上してくる。
午前9時に切り離しを行い、午前10時40分ごろ浮上してきた圧力計を確認した。「しらせ」自衛官が素早くフック付きのロープを甲板から垂らし回収は成功した。