ギュウ~っと十勝(3)「カントリーファーマーズ藤田牧場(鹿追町)」
酪農教育ファームを訪ねて
牧場で過ごす時間が教えてくれる命と食のつながり
自由に歩き回れる「フリーストール牛舎」で、のびのびと暮らす藤田牧場の牛たち。そのせいかその表情は優しく、穏やかに感じられる。今年4月に完成した藤田牧場の牛舎は、餌やりや搾乳といった作業が機械化され、人にも牛にも優しい環境が整う。それでも四代目の藤田大和さん(27)は、「今後も人の手を大切に、牛と関わっていきたい」と力強く話す。
牧場で過ごす時間が教えてくれる命と食のつながり
自由に歩き回れる「フリーストール牛舎」で、のびのびと暮らす藤田牧場の牛たち。そのせいかその表情は優しく、穏やかに感じられる。今年4月に完成した藤田牧場の牛舎は、餌やりや搾乳といった作業が機械化され、人にも牛にも優しい環境が整う。それでも四代目の藤田大和さん(27)は、「今後も人の手を大切に、牛と関わっていきたい」と力強く話す。
藤田家は1913(大正2)年に初代が入植して以来、代々農業や酪農業を営んできた。現代表で三代目の藤田均さん(63)が新たに取り入れたのは、教育ファームとしての試み。観光客を迎え入れ、乳しぼりなどの酪農体験をはじめ、講義も行う。思いを受け継ぐ大和さんは、「食と命の大切さを学ぶ場を提供することで、生産者と消費者をつなげられれば」と、笑顔を見せる。
酪農家の1日をより身近に感じられるのが、コテージでの宿泊や牧場内でのキャンプ。満天の星が瞬く夜や動物たちの鳴き声で目覚める朝は、忘れられない経験になるはずだ。藤田牧場で見るもの、触れるものすべてが、命のきらめきに通じている。
<カントリ-ファーマーズ 藤田牧場>
鹿追町瓜幕西28-26-5
Tel:0156・67・2316
https://www.fujitafarm.com/
※牧場体験(4月下旬~11月上旬)1,728円~、コテージ宿泊(通年営業)小学生以上1泊6,480円、スローキャンプ(5月~10月)小学生以上1泊利用料1,700円。事前の予約が必要、詳細は問い合わせを
※フリーマガジン「Chai」2018年9月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
ギュウ~っと十勝
十勝では、住んでいる人よりも多い約44万頭の牛が牧場で育てられています。その牧場は、牛を育てるだけでなく、おいしい料理やスイーツ、風景で人を癒やし、命と食のつながりを学ぶ場にもなっています。牧場の“魅力”を探ってみました。