十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年5月号

特集/はさんでおいしいLet'sサンド!

いいものfromトカチ(2)「わたしはひつじの『ハット』」

藍染めした羊毛を青空に見立てたり、縮れた羊毛の風合いを生かしたりと、どれも個性的。手洗いできるのもうれしい。〈ハット〉18,000円~、ほか〈ベレー帽〉12,000円~、〈ストール〉18,000円~なども用意

 心までぬくぬくと温めてくれる個性的なハットの作り手は、「わたしはひつじ」の伊藤由生子さん。主に十勝産の羊毛を使用し、その特徴を生かしたマスコットや小物を製作しています。羊毛は熱を保持し、吸湿性にも優れた素材。温かくおしゃれに冬を乗り切るため、ぜひ手にしたい一品です。

 ハット作りは、羊毛をすくところから始まります。水で濡らした羊毛を手でこね、固めていくと次第にフェルトへ変化。さらに木型などに合わせ、立体に形成していきます。かぶり心地やフィット感を何度も調整し、世界に一つのハットが完成。年月を重ねるごとにフェルトが引き締まり、“自分仕様”へと変化していくのも楽しみです。

<伊藤由生子さん>
帯広市出身。長年介護職に携わった後、羊の飼育や毛の活用について学ぶ。2015年に帯広市内で工房を立ち上げ、イベントなどで活躍する。高齢者による羊毛クラフトのビジネスなども構想中


<わたしはひつじ>
店舗販売は無く、商品を見たい場合はイベント(フェイスブックに最新情報あり)参加時が確実。問い合わせはフェイスブックかメール(lifequall915@gmail.com)で

いいものfromトカチ
帯広や十勝の町の名店を紹介する、Chaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2019年11月号より。
※写真/辰巳 勲 写真の無断転用は禁じます。