タグ南極観測船しらせ
6日から「しらせ」に乗り込んでいた豪観測隊は12日、ヘリコプターで豪ケーシー基地への移動を開始した。
この日は早めに朝食を済ませ撮影準備を始めるが、午前7時になっても外は明るくならない。ケーシー基地はシドニー時間に設定しているため、実際には4時間ほど時計が進んでいる。基地の沖合は氷山も多く、「しらせ」は日の出前までサーチライトを照らして航行していた。遠くに基地の明かりが見え、もう別れも近い。
午前10時に基地に向けての第一便が出発。その後3人ずつヘリコプターに搭乗していった。隊員たちは別れを惜しみ、飛び立つヘリコプターに手を振っていた。
豪観測隊が戻った夕方、賑やかだった観測隊公室は静まり返っていた。
明日からは通常通りの船内生活に戻る。最初は心配もあったが、この数日が懐かしく思えた。