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ワニのとりこになった少年に、憧れの研究者から贈り物 手紙に返礼「いつか一緒に研究を」

福田さんからの手紙を手に、プレゼントされたイリエワニの絵本などに囲まれ笑顔の船戸さん

 「すごくうれしい」。憧れのワニ研究者から思わぬ贈り物が届き、帯広若葉小2年の船戸洸瑠(ひかる)さん(8)は声を弾ませる。

図鑑著者にお礼の手紙
 船戸さんは5歳の秋に訪れた札幌市円山動物園で、初めて出合ったワニに一目ぼれ。それまでも恐竜やサメなど生物への関心は高かったが、ワニは顎や歯、手が「かわいい」ととりこになった。気持ちは冷めず、昨年春に帯広市内の書店で偶然「世界で一番美しいワニの図鑑」(エクスナレッジ)を見つけ購入。母千恵さん(41)に寝る前に20分読んでもらい、知識を深めていった。

 夏になると、図鑑を手に動物園へ。ワニをより深く観察できるようになったことに感激。その楽しさを教えてくれた図鑑の著者で、オーストラリア在住のワニ研究者の福田雄介さんにお礼の手紙を書きたいと千恵さんに頼んだ。「興味を持っていることは大事にしてあげたい」。ダメもとで千恵さんが出版社に問い合わせると、年末に一時帰国する福田さんに手紙を渡してくれることになった。

 手紙を出して2カ月ほどたった頃、国際便で小包が届いた。「お手紙どうもありがとう。いつか一緒にワニの研究をしましょう」「英語をたくさん勉強すると研究者になれます」。福田さんからの手紙と共に、ワニの絵本や写真、ポストカードなどが入っていた。

 「有名なワニの研究者になりたい」と船戸さん。千恵さんは「いつか福田さんと会ってほしい」と目を細めた。(高井翔太)

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