おばちゃん助産師の子育てエール(12)「『ママだって大変』と叫んで」
こんにちは。十勝の子育て応援団おばちゃん助産師の中山です。今年も元気に子育てを楽しみましょうね。
今回のテーマは、母性神話です。母性神話とは、「母親は自分のことはさておき、子どもに尽くす。それが母親の愛(母性愛)であり、子どもを産めば母性本能で愛情深く子育てできる」です。あまりにも無責任で不正確な内容です。
今はいろいろな研究がされ、女性=母性愛ではなく、社会や周囲の支援を受けながら赤ちゃんの世話をする中で、母性愛(父性愛)が育っていくと言われています。少しずつ親も子も成長していくのです。
ママになるとうれしすぎて、どんなことも頑張ったらできる、という妄想と錯覚を起こします。これが厄介で、子育ては頑張りとは裏腹に初めてのことだらけで、思うようにできないのが現実です。できないことがダメな母に思えてきます。
そして「母性神話」の呪縛にとらわれます。おばちゃんも子育て中は、なぜか聖母マリア像まで頭に浮かんできました。でも、よく考えると聖母になれるはずもなく、目指す必要もないのです。「自分らしく」でいいのです。
大事なことは、今を楽しむことです。ママの笑顔は子どもの心の安定剤ですが、時々は怒りん坊に変身してもいいのです。そんな時もあっていいのです。イライラすると思ったら、周りの力を借りて、体と心をリフレッシュしましょう。心の中で「ママだって大変」と叫んでみてください。けっこうスッキリしますよ。
そして、子どもを抱きしめてください。幸せホルモンのオキシトシンがいっぱい出てきて、幸せな気持ちになれます。抱きしめられた子どもも、幸せな気持ちになります。
母親だから、慈愛に満ちてしっかりと子育てする。などなど難しく考えず、子どもとのドタバタの毎日を楽しみながら過ごすことが幸せなことです。
<なかやま・ゆかり>
1961年富山県生まれ。84年から帯広厚生病院、公立芽室病院などで助産師として勤務。2018年に退職。現在はフリーの助産師として、講演会、新得町の産前・産後ケアなどを行う。61歳。
今回のテーマは、母性神話です。母性神話とは、「母親は自分のことはさておき、子どもに尽くす。それが母親の愛(母性愛)であり、子どもを産めば母性本能で愛情深く子育てできる」です。あまりにも無責任で不正確な内容です。
今はいろいろな研究がされ、女性=母性愛ではなく、社会や周囲の支援を受けながら赤ちゃんの世話をする中で、母性愛(父性愛)が育っていくと言われています。少しずつ親も子も成長していくのです。
ママになるとうれしすぎて、どんなことも頑張ったらできる、という妄想と錯覚を起こします。これが厄介で、子育ては頑張りとは裏腹に初めてのことだらけで、思うようにできないのが現実です。できないことがダメな母に思えてきます。
そして「母性神話」の呪縛にとらわれます。おばちゃんも子育て中は、なぜか聖母マリア像まで頭に浮かんできました。でも、よく考えると聖母になれるはずもなく、目指す必要もないのです。「自分らしく」でいいのです。
大事なことは、今を楽しむことです。ママの笑顔は子どもの心の安定剤ですが、時々は怒りん坊に変身してもいいのです。そんな時もあっていいのです。イライラすると思ったら、周りの力を借りて、体と心をリフレッシュしましょう。心の中で「ママだって大変」と叫んでみてください。けっこうスッキリしますよ。
そして、子どもを抱きしめてください。幸せホルモンのオキシトシンがいっぱい出てきて、幸せな気持ちになれます。抱きしめられた子どもも、幸せな気持ちになります。
母親だから、慈愛に満ちてしっかりと子育てする。などなど難しく考えず、子どもとのドタバタの毎日を楽しみながら過ごすことが幸せなことです。
<なかやま・ゆかり>
1961年富山県生まれ。84年から帯広厚生病院、公立芽室病院などで助産師として勤務。2018年に退職。現在はフリーの助産師として、講演会、新得町の産前・産後ケアなどを行う。61歳。
おばちゃん助産師の子育てエール
月1回紙面を通して子育ての楽しみ方、頑張りすぎない子育て、ママも休んでいい-などのテーマで、おばちゃん助産師が子育て応援エールを送りたいと思います。