紅葉と雲海、秋を競演 三国峠
【上士幌】秋が深まり十勝管内の山間部で木々の色づきが進んでいる。北海道の峠で最も標高が高い三国峠(1139メートル)では頂上付近で紅葉が最高潮を迎え、多くの写真愛好家が訪れている。
雲海が広がった28日朝、朝日とともに紅葉する原生林が眼下に浮かび上がった。ダケカンバの黄色やカエデの赤、針葉樹の緑がモザイク状に交ざり合い、雲上の絶景をつくり出していた。樹海を縫うように走る国道273号線沿いには、日の出前から写真愛好家ら30人が集まり、思い思いにシャッターを切っていた。
旭川市から来た会社員の斉藤恵一さん(51)は「午前2時半に家を出たので日の出前から撮影できた。雲海と紅葉が思った以上にきれいだった」と満足そうに話した。(塩原真)
【ドローン映像】紅葉と雲海、秋を競演 三国峠