陸前高田「壊滅」からの10年
【岩手県陸前高田市】初めて東北被災地を訪れたのは2011年3月末。当時撮った写真を見返すと、ほとんどにがれきが写っている。その中には行方不明者を捜索する消防隊員、ブルーシートに覆われた遺体、座り込む年配女性の姿。
陸前高田市の惨状が目に焼き付き、その後も何度か同地を訪れている。遠方から来る新聞記者はしょせん“お客さま”でしかなく、さわりしか状況を伝えることができないと分かってい...
浸水区域には「高田松原津波復興祈念公園」として整備され、2019年には「東日本大震災津波伝承館」が開館した。海岸部には高さ12・5メートルの防潮堤が完成している(2021年)
【岩手県陸前高田市】初めて東北被災地を訪れたのは2011年3月末。当時撮った写真を見返すと、ほとんどにがれきが写っている。その中には行方不明者を捜索する消防隊員、ブルーシートに覆われた遺体、座り込む年配女性の姿。
陸前高田市の惨状が目に焼き付き、その後も何度か同地を訪れている。遠方から来る新聞記者はしょせん“お客さま”でしかなく、さわりしか状況を伝えることができないと分かってい...
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