十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年7月号

特集/夏本番!旨辛メニュー

GREEN DA・KA・RA やさしいコーン茶

やさしさは、素材から カラダと地球にうれしい新定番
 サントリーの新商品「GREEN DA・KA・RAやさしいコーン茶」。その原料に音更町産とうもろこしが使われています。とうもろこしの生産者、とうもろこしを販売するJAおとふけ、そしてサントリー担当者の3人が集結しました。

音更町産の子実用とうもろこしが原料に

辻元 今日はお二人に会えてうれしいです。まずは4月8日に発売になった「やさしいコーン茶」で乾杯しましょう。

サントリーフーズ 辻元良平さん


辻元・美保・村上 かんぱーい!

辻元 飲んでみていかがですか?

村上 コーンの風味が最初にしっかり感じられて、そのあとのスッキリ感とほのかな甘みがおいしいです。

美保 やさしい甘さがあって、焙煎の香ばしさがやさしく漂ってきて、まさに「やさしいコーン茶」ですね。ごくごく飲める感じも好きです。

辻元 ありがとうございます。このコーン茶の一番の特徴は、北海道産とうもろこし100%で作っていて、音更町産の子実用(しじつよう)とうもろこしも使用していることです。この子実用とうもろこしというのはどういうものか教えていただけますか?

村上 一般的な生で食べるとうもろこしとは違って乾燥して固くなるまで育て、実だけを収穫します。音更町で生産されたものは雑穀米やコーン茶の原材料など、すべて食用として生産しています。

JAおとふけ 販売部農産課 村上智洋さん


美保 北海道のスイートコーンは茹でて食べる野菜のイメージだと思いますが、子実用とうもろこしは穀物なんです。みなさんがスーパーで見るものだと、ポップコーンの材料のような形をイメージしてもらうといいかと思います。

辻元 子実用とうもろこしを作るようになったきっかけはなんですか?

美保 最初はJAおとふけからの声かけでした。十勝では広い面積の畑を輪作で耕作しています。毎年同じ畑で同じ作物を作り続けると病気などの原因になるので、例えば小麦を作った翌年はビートを育てる、さらに翌年は大豆を育てるといったように、毎年違う作物を育てるのが輪作です。ただ最近は労働力不足に対応するため、小麦や大豆などの省力的な作物へと作付けが偏ってしまい、土壌が固くなり安定生産が脅かされるようになってきました。子実用とうもろこしは他の作物より根の量が多く、土壌を柔らかくする効果があり、さらに、実(み)だけを収穫し残った茎葉を畑にすき込むことで緑肥としての効果も期待できます。子実用とうもろこしを作付けすることで、その後の作物に良い影響を与えられるというところに注目し、いち生産者として取り入れています。

村上 緑肥作物の多くは畑にすき込むだけですが、子実用とうもろこしは収穫した実を販売することで収益も生み出せる、再生産可能な作物として取り組んできたので、こうして商品化されたことが励みになります。


カラダにも地球にもやさしい
辻元 とても素晴らしい取り組みですね。実はこの「やさしいシリーズ」のコーン茶、麦茶、ルイボスは、アレルギー特定原材料等28品目不使用で、100%リサイクルペットボトルです。カラダにも環境にもやさしい商品になっています。

美保 子実用とうもろこしを作っていて、地球にやさしい作物であることを実感していたので、こうして「やさしさ」をコンセプトにした商品に使われて多くの人に届けられるのは、生産者としてとてもうれしいです。発売後の売れ行きはどうですか?

畑作農家 美保翔さん


辻元 とても好評です。

村上 SNSなどでも反響があって若い人に指示されているみたいですね。自分ものどごしの良さを感じました。

辻元 2種類の焙煎コーンをブレンドしているので、飲み始めはスイートコーンのような甘さや香りが広がって、すっきりした飲みやすさがあります。ノンカフェインなので、お子さんからお年寄りまで安心してお飲みいただける飲料になったと思っています。これからの季節は麦茶のようにごくごく飲んでいただきたいですね。

美保 地元のスーパーでも店頭にたくさん並んでいて、注目度の高さが伝わります。

辻元 北海道の中でも十勝エリアは一番取り扱いが多く、みなさんに受け入れられていることを感じています。

美保 喉を潤すだけではなく食事にも合いそうですね。

辻元 北海道のソウルフード、ジンギスカンなどこってりした料理に合いますよね。〈鏡月〉とコラボして焼酎のコーン茶割りの推進も進めているところです。いろんなシーンで味わってもらいたいですし、これからどんどん愛される定番商品になってほしいと思います。

※フリーマガジン「Chai」2025年6月号より。
※写真/平栗玲香。写真の無断転用は禁じます。