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4日にかけての雪は各地警報級の恐れ 重たいドカ雪に

中屋 裕貴

ウェザーマップ 気象予報士

 2月3日は二十四節気の立春で暦の上では春の始まりとされています。今年は1月の時点で春のような暖かさとなった日も多く、そして雪も少ないので、すでに春気分の人もいることでしょう。1月の走行距離をふりかえったところ今年の1月は去年と比べると100キロも長く、体も春先のような仕上がりになっています。ただ今後は気持ちも体も冬仕様へと切り替える必要があります。


 4日の予想天気図を見てみると、北海道は西の低気圧と南の低気圧に挟まれる見込みです。この天気図は気象に詳しい人が見ると「道東は大雪のパターン」だと思うことでしょう。こちらは見ての通り、北海道付近に低気圧が二つあることから「二つ玉低気圧」と呼ばれていて、雪の降る時間が長く、さらには低気圧が一つにまとまると非常に勢力を増すため大雪となる可能性が高まるのです。

3~4日の雪予想


 実際に雪の予想を見ると3日の夕方には十勝で降り始めるでしょう。

 特にピークは3日の夜遅くから4日の朝にかけてです。日高山脈に東風が吹き続けることで十勝は雪雲が発達しやすく、さらには低気圧周辺の雪雲が流れ込みますので各地で大雪となってもおかしくありません。


 4日の午後6時までの24時間で降る雪の量は、新得や芽室や広尾などで50センチを超える予想です。帯広でも50センチ近く降る恐れがあります。日高山脈に近い所ほど雪の量が増える見込みですが、どこにおいても今季一番の大雪となる可能性は高いでしょう。

 スキー場などにとっては恵みの雪となりそうですが、交通機関には影響が出そうですし、着雪による停電などが起こる可能性もあります。今後は最新の気象情報に十分注意をし、特に4日の朝は時間に余裕を持つようにしてください。

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