十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年6月号

特集/はじめよう、朝活

地鶏&野菜がウリの新店 御萩

地鶏・酒・地野菜 御萩(おはぎ)OHAGI obihiro
 地鶏と地野菜、そして酒をメインに、旬の食材を扱う創作料理の店がオープンした。場所は新たに誕生したビジネスホテルの1階で、地元客をターゲットにしている。「お客さまの心に残る料理とおもてなしで、食の感動と最高の時間を提供いたします」と話すのはオーナーの萩原広之さん。ITやデジタル関連を手掛ける会社の飲食事業部として、2020年4月に札幌すすきので「御萩」を開業し、満を持して生まれ故郷の帯広に2号店を構えた。

 札幌店に勤務する唎酒(ききさけ)師がセレクトした日本酒に合う料理をそろえ、新得地鶏、長崎ハーブ鯖(さば)など食材にもこだわる。厨房で腕を振るうのは、幕別町(旧忠類村)で生まれ育ち、道内の一流ホテルで経験を重ねた田中慎吾料理長。「十勝は食の宝庫。生産者の方たちとも絆を深めていきたい」と抱負を語る。

手前からさっぱり感が人気の〈新生姜の肉巻き天麩羅〉968円、新得地鶏の鶏ガラのみを使ったスープが楽しめる〈新得地鶏の水炊き〉2,288円、赤身を高温の油で揚げて仕上げる〈本鮪のレアかつ〉1,628円

〈長崎ハーブ鯖刺身〉1,408円。クセがなく、プリッとした食感がたまらない

あぶることでしっとりした食感が増す〈新得地鶏むね肉のたたき〉1,188円

厳選した地酒が豊富にそろう。料理に合う一杯をスタッフにお薦めしてもらうのもいい


 個室のみを用意し、2〜10人の部屋が11室。掘りごたつの小上がりは落ち着いた空間で、照明の使い方、一枚板の重厚なテーブル、金沢から取り寄せたモダンな墨アート、座り心地を追求したクッション、しっぽりと響くジャズの音色など、すべてが心地よい。

 帯広に誕生したスタイリッシュな和空間で、こよいは粋なひとときをどうぞ。

落ち着いた雰囲気と心地よさにこだわった和モダンの個室。仕切り壁を移動することで最大40名までの広間としても使える


帯広市西1条南9丁目7-1(ホテルARM帯広駅前1F)
Tel:0155・65・0237
営:17時30分~24時(LO1時間前)
休:日曜(月曜が祝日の場合は営業、翌月曜休み)
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※フリーマガジン「Chai」2025年2月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。