隠れた名著、教えます~BOOK(55)「青い壺」
図書委員を務めていた中学生の頃、顧問の先生が薦めてくださったのが有吉佐和子氏の本でした。そこからハマり、有吉氏が書いたさまざまな作品はほぼ読破したと思います。
ご紹介する「青い壺」は、13通りの物語をつなぐ短編集なので、最後まで飽きずに読むことができます。主人公は無名の陶芸家によって生み出された壺。その壺が売られ、譲られ、盗まれて…。人から人へと渡り、その時々に関わる持ち主の人間模様を描いています。
単行本で出版されたのは昭和52年ですが、「有吉流」ともいえる言いまわしと先を見据えた問題意識の高さが、時を越えて令和で再ブレイク。時代は違っても、人の気持ちは同じだと実感させられる一冊となっています。
<青い壺>
文春文庫
有吉佐和子
781円
◆教えてくれた人
ザ・本屋さん 音更OK店 岡澤牧子さん
ザ・本屋さんに入社して今年で28年。事務職を経て念願の書店員となり、十勝にある同書店のほぼ全店をまわる。現在は3年前オープンした音更店に勤務。
ご紹介する「青い壺」は、13通りの物語をつなぐ短編集なので、最後まで飽きずに読むことができます。主人公は無名の陶芸家によって生み出された壺。その壺が売られ、譲られ、盗まれて…。人から人へと渡り、その時々に関わる持ち主の人間模様を描いています。
単行本で出版されたのは昭和52年ですが、「有吉流」ともいえる言いまわしと先を見据えた問題意識の高さが、時を越えて令和で再ブレイク。時代は違っても、人の気持ちは同じだと実感させられる一冊となっています。
<青い壺>
文春文庫
有吉佐和子
781円
◆教えてくれた人
ザ・本屋さん 音更OK店 岡澤牧子さん
ザ・本屋さんに入社して今年で28年。事務職を経て念願の書店員となり、十勝にある同書店のほぼ全店をまわる。現在は3年前オープンした音更店に勤務。
<ザ・本屋さん 音更OK店>
音更町木野大通西17丁目1‐4 ダイイチオーケー内
Tel:0155・31・4081
◆隠れた名著、教えます~BOOK
十勝管内の書店に教えてもらった名著を紹介するChaiの連載です。
※フリーマガジン「Chai」2024年5月号より。