勝毎電子版ジャーナル

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複製可能な「夢二式美人」 生活の中で楽しむ美 丘の上のミュージアム

薗部 容子

道立帯広美術館学芸員

 帯広美術館では現在、「竹久夢二 小林かいち」展を開催中です。竹久夢二(1884~1934)は、憂いを含んだ瞳の儚(はかな)げで華奢(きゃしゃ)な「夢二式美人」で一世を風靡(ふうび)した画家。肉筆画だけでなく雑誌の挿絵や本の装幀、楽譜の表紙、千代紙の意匠なども手がけました。一方の小林かいち(1896~1968)は、大正後期から昭和初期の10年ほど、京都の地で絵葉書や絵封筒のデザインを手がけた画...