十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年5月号

特集/はさんでおいしいLet'sサンド!

【シニア】都会離れ情景描く カミーユ・コロー

 産業革命によって世界が農業社会から工業社会へと変わりゆく激動の時代に、フランスのバルビゾン村近くにあるフォンテンブローの森に芸術家たちが集まり、バルビゾン派と呼ばれました。その一人、画家カミーユ・コローは、あえて民族衣装をまとわせた人物を画面に入れて時代劇の一場面のような肖像画や風景画を描き、フランスの良き慣習、日常的な情景を後世に伝えようとしました。晩年まで国内各地を精力的に旅行して絵を描き続