【シニア】自宅で最期まで自分らしく　佐々木学著「百寿はそんなに目出度いことか―最期を自宅で迎えるために」

　昨年まで長野県で約３０年にわたり在宅医療に携わった著者が、慣れ親しんだ自宅で最期まで自分らしく過ごすためのヒントを語る。長野日報に連載された日曜コラムを加筆した。

　人生１００年時代を迎えた現代日本。しかし、医療と介護をめぐる制度の矛盾に翻弄（ほんろう）され、「生きていて良かった」と思えないまま死んで行く人が多いとしたら、何ともむなしい。本書は、終末期を迎えた複数の高齢者のエピソードを織り