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大人気YouTuberマナル隊 100万登録突破 新得町から「十勝を盛り上げたい」

大人気YouTuberマナル隊 100万登録突破 新得町から「十勝を盛り上げたい」

松田 亜弓

十勝毎日新聞社 編集局メディアコンテンツ部

村瀬 恵理子

十勝毎日新聞社 編集局メディアコンテンツ部

 【新得】町内在住の男性3人組ユーチューバー「マナル隊」のチャンネル登録者数が100万人を超えた。体を張ったコントや十勝の自然を生かした動画が多く、子どもを中心に支持を集める。町出身で3歳からの幼なじみという3人は、「地元の魅力を伝えたいし、有名にしたい。動画を見て『元気になった』というコメントがうれしい」と笑い合う。

幼稚園年少時からの幼なじみで結成したマナル隊。(左から)だい、たっか、けーた


息ぴったりの撮影風景
 「ここで後ろから入ってきて」「それはやりすぎ」―。7月中旬、新得町内の公園で楽しげな声が響いた。セリフや進行が書かれているノートを手に、この日は警察に扮(ふん)したメンバーがコントを繰り広げるといった内容を撮影した。

 ビデオカメラは交代で回し、手際良く進行していく。撮影内容は日によってさまざまだが、職業などへのなりきり系コントや、カブトムシやクワガタを捕まえる、十勝の公園を全力で遊ぶ…といった地域の魅力を伝えるものも。撮影地の多くは新得町や清水町といった西十勝をはじめとした十勝管内だ。

この日は新得町内の公園で撮影


 マナル隊はリーダーの安藤泰貴さん(26、愛称たっか)、工藤慧太さん(27、同けーた)、小松大さん(26、同だい)の3人組。2019年1月に同名ユーチューブチャンネルを開設し、登録者は102万人、総再生回数は16億9千万回(2日現在)を超える国内トップクラスのユーチューバーだ。

 始めたきっかけは、たっかの「何か面白いことやりたいね」という発案だった。3人で話し合い、初期投資が少ないユーチューブへの動画投稿を決定。パソコンとカメラをそろえてスタートした。

 マナル隊結成と共にそれぞれ仕事を退職して“背水の陣”で臨んだユーチューバーへの道。収益もないため当初は休み無く撮影・編集に励んだが、ブレイクの兆しは早くも3カ月後に見え始めた。

 動画投稿アプリ「ティックトック」に上げた「だいの父親の軽トラックをタンポポで装飾する」というネタ動画が注目を浴びたのだ。この動画を期にユーチューブの登録者が増え、その後も着実に登録者を伸ばした。1年が経過し、登録者10万人を超えた頃に「生活できるだけの収入を得られるようになった」(たっか)と振り返る。

マナル隊のユーチューブチャンネル。登録者100万人を超える国内トップクラスの人気を誇る


 収入が得られるようになったことで、仕事の流れもできてきた。現在は月曜日にたっかがネタを考えて他のメンバーが編集作業、火曜日に撮影の仕込み作業、木~土曜日に7、8本の動画を撮影する。水・日曜日は休みを設け、「休みが無かった時は疲れもあった。いまは100%、元気な状態で撮影に臨めている」(けーた)と話す。

 ネタを考えるのは主にたっか。投稿ペースはほぼ毎日と忙しいが、「生活の中でネタを考えるのが当たり前になっていて、ネットやニュース、流行り物から考えたり…ネタ作りにはまだ困っていない」と言う。

幼い頃からなじみの公園や川 撮影場所に
 撮影地は幼い頃から身近だった公園や川が多い。ユーチューバーの多くは有名になると上京する場合が多いが、「マナル隊の動画は体を張ったり、自然を生かした撮影が多く、東京では難しい。北海道の良さを動画を通じて届けたいし、何より地元に根付いていきたい」と地元愛は強い。

ネタの内容を確認しながら撮り進める


 ファン層は子どもが大多数を占める。裏付けるのはチャンネル登録者数に対する再生回数の多さで、視聴者の7割がチャンネル未登録者で、親のスマートフォンで見ている世代が多いためだ。そのため、夏休みといった長期休みに再生数は増加。コロナ禍で学級閉鎖などが多かった時期は再生回数が月1億回にも上り、日本で1カ月あたりの再生数が8位に輝いたこともあった。

 そんな日本有数の有名ユーチューバーに上り詰めた3人だが、生活ぶりは「子どもの時とあまり変わっていない」と口をそろえる。ゴルフを始めるといった大人の趣味は増えたが、「お酒を飲まないので飲みに行くこともなく、集まったらスマブラ(ゲームの大乱闘スマッシュブラザーズ)とか」。撮影中やプライベートなどで住民から話しかけられることも増えたが、「うれしい」と知名度上昇にもおごらない。

中~大学生にも「見てもらいたい」 ファン層拡大へ
 20日にはマナル隊のチャンネル登録者が100万人を突破し、新たな一歩として主に中~大学生の「Z世代」向けのユーチューブチャンネル「マナービート」を新たに開設した。新得町出身で幼なじみの柳沢圭亮さん(27、愛称けーすけ)を新たなメンバーに加え、マナル隊の編集・撮影担当も務める札幌市出身の乙丸由秀さん(32、同まる)の5人で活動していく。マナル隊に多いコント動画ではなく「素の自分たちでトップを目指したい。よりマルチに活動し、ツイッターやインスタグラムといったSNSも頑張りたい」(5人)と話し、マナービートのリーダーにはけーたが就任。二足のわらじを履くことになるが向上心は尽きず、目標は今年中にマナービートのチャンネル登録者を50万人に伸ばすことだ。

 「面白い動画を作れるという根拠のない自信」(たっか)からスタートしたマナル隊だが、動画のコメント欄には「最高だった」「大好き」といったコメントが並ぶ。「全て目を通しているし、モチベーションにつながる」と5人。これからもユーチューブを通じ、十勝を一段と盛り上げていく。

マナービートのメンバー。(左から)まる、だい、たっか、けーた、けーすけ


<マナル隊>
 名前の由来は偽りやごまかしのない本当のことという意味の「真成」を訓読みして名づけられたという説がある(マナル隊ブログより)。日本最大のYouTuberマネジメント事務所「UUUM」所属。マナル隊のユーチューブチャンネルはhttps://www.youtube.com/channel/UC4gtGRAiS5msZfhEhdZO6hw
マナービートはhttps://www.youtube.com/channel/UCLWo3HW0AH3SbMDZatQZ6-A

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