十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

おばちゃん助産師の子育てエール(1)「育児に泣くママいなくなれ」

<なかやま・ゆかり>  1961年富山県生まれ。84年から帯広厚生病院、公立芽室病院などで助産師として勤務し、2018年に退職。翌年からフリー助産師として小中学校での講演会、新得町の産前・産後ケア、看護学生母性実習の担当教員などを行う。60歳。

 皆さん、こんにちは。十勝の子育て応援団、おばちゃん助産師の中山由香里です。今、子育てを楽しめていますか? 「子育てが大変。なのにコロナ禍」「つらい。どうしていいのか分からない」。確かにその通りです。

 子育て応援団のおばちゃんは、ママたちの孤立感や孤独感、不安が増していることが心配でたまりません。コロナは収まってほしいけど、なかなか言うことを聞いてくれません。仕方ないです。なんとかコロナ禍での子育てをしていきしょう。決してひとりぽっちで泣かないでくださいね。

 まず、おばちゃんの自己紹介をしますね。1982年から2018年まで、帯広厚生病院、旭川厚生病院、芦別市立病院、公立芽室病院で助産師として勤務。2000人以上の赤ちゃんをとりあげてきました。一番長く勤務した公立芽室病院はユニセフ(国連児童基金)より、赤ちゃんにやさしい病院に認定され、母乳育児や母と子に寄り添うケアを大事にしてきました。現在は新得町の産前ケア(個別でのパパママ教室など)、産後ケア(自宅訪問しておっぱい相談、子育て相談など)を行うほか、講演会で小中学生に命の大切さや誕生の素晴らしさを伝えています。

 今、子育て応援団のおばちゃんが伝えたいことは、「元気で楽しく子育てをしてほしい」ということです。おばちゃんは助産師だからママたちの頑張りを実際に見て知っています。お産がどんなに大変でも乗り越えて赤ちゃんを産んだこと。分からないことばかりで大変だけど、一生懸命に子育てしていること。どのママも立派なのです。でもすごく頑張っているのに、子育てが苦痛となっているママにも多く出会いました。

 そこで、月1回紙面を通して子育ての楽しみ方、頑張りすぎない子育て、ママも休んでいい-などのテーマで、おばちゃん助産師が子育て応援エールを送りたいと思います。