英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（８１）「イギリスのスーパーマーケット」

　階級社会のイギリスでは、スーパーマーケットにも階級があります。“Ｗａｉｔｒｏｓｅ”という高級スーパーでは、すしのデリバリーができ、肉も魚も専門店が品質の高い物をそろえています。さらに皇室御用達の野菜も並んでいます。そして、チャールズ皇太子がプロデュースしている商品までも陳列されています。

　１８８４年に小さなバザール（朝市）から始まった“Ｍａｒｋｓ　＆　Ｓｐｅｎｃｅｒ”は老舗で、クリスマス近くには、イギリスらしいデザインの缶入りビスケット（クッキー）が人気。時計台のビッグベンやビクトリア女王が住むバッキンガム宮殿がモチーフになったビスケットが国民の毎年の楽しみです。

　庶民に愛される“Ｓａｉｎｓｂｕｒｙ＇ｓ”や“Ｔｅｓｃｏ”などの大型スーパーでは、ベビー用品から家電製品まで、たいていの生活必需品を購入する事ができます。レジでは店員が、コンベアベルトで運ばれる品物を次々とバーコードスキャンしてレジ横の袋詰めエリアに積み上げ、それを客が袋に詰め込みます。あたふたしていると目の前には食品が山積みに（笑）。そして住み始めて間もない頃は“Ｗｏｕｌｄ　ｙｏｕ　ｌｉｋｅ　ａ　ｂａｇ？”（袋いりますか？）と聞かれることにも戸惑ったものです…。今は日本でも聞かれるそうですね。

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ
幕別町出身、英国Ｄｅｖｏｎ在住のマリノ　みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２２年３月号より。