昨年11月号、あん特集の取材時に「十勝とあんのつながりは昔からあります。広尾ではあんで固めた菓子があって…」という話を聞きました。
どんな菓子だろうと興味を抱いていると、2月号のチョコレート特集で、広尾町の菓子店に行く機会が。帰りに尋ねてみると、「これかな?」と見せてくれたのが、無病息災や五穀豊穣などを願って正月に食べられる縁起菓子「口取り」でした。写真は現在のもの。白あんやこしあんで作っています。
毎年1月、海上安全や乗組員の健康や豊漁を願う「舟魂祭」で、乗組員に手渡していたといいます。あん文化は確かに息づいていました。(Chai編集部)