農業の根幹となる土壌を数字で分析し、施肥や農薬を削減しながら、作物の食味や品質、収量の安定までも実現している農家たちがいる。「持続可能」という言葉がまだ今ほど叫ばれていなかった３１年前、十勝で有志の農家グループ「ソイル・リサーチ・ユニオン（ＳＲＵ）」が産声を上げた。加盟者以外にはほとんど知られないその活動内容と発展、成果を取材やアンケート調査を通じてひもといた。