2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon(73)「英国のお酒事情」

 ボサボサのヘアスタイルがトレードマークの首相、ボリス・ジョンソン氏。4月中旬、飲食業界や美容業の再開日時が近づき、髪の毛が伸び放題の首相にメディアは「ヘアカットの予約は取ってありますか?」と質問攻め。彼は「I’m looking forward to having a pint rather than having my hair done」(髪を切るより、パブでビールを飲める日が楽しみだよ) と答えました。まさに“呑ん兵衛国家イギリス”を世界に発信した一瞬!

 この1年以上に及ぶロックダウンで、アルコールによって死亡した国民は例年の20%を上回っています。不安定な毎日に先の見えない不安を拭うには、「飲むしか無い!」ということ? 犯罪が増えて、若者による殺害事件が急増。国はこの問題にどう対応しようと思っているのでしょう。

 20年前にロンドンに住んでいた頃、学生だったこともあり、語学学校が終わると昼間からパブでビールを飲んでいた私(笑)。日本では知り合わない、そしてお互いに英語が流暢ではない仲間との会話には、“ほろ酔い”が必要でした。母国が恋しい、またはちょっと羽を伸ばすための海外暮らし。パブはまさに気軽な社交の場所です。早く昔のような日常が戻り、憂さ晴らしではなくハッピーになれるような、お酒のマナーが復活することを祈って。

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2021年7月号より。