英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon(68)「イギリスの食生活と肥満、そして栄養学」
イギリスのSchool meal(給食)は、オーブンで温めるものとカット野菜、砂糖入りジュースやパックランチ。これは日本のお母さんたちが心を込めて作る“お弁当” とは比較になりません。主食にピーナッツバターを塗っただけ、マーガリンとハム、バターとチーズのサンドイッチ。クリスプスと呼ばれるスナック菓子とりんご、一口大にカットしたニンジン、キュウリ、チーズ。そしてスコッシュと呼ぶ水で薄めたジュースをボトルに詰めてできあがり。お弁当で栄養を摂取する感覚はありません。中学生くらいになるとチーズクラッカーとチョコレートなど、さらに体をむしばむような食べ物を持っていきます。バランスの取れたランチは格好が悪いのです。14歳くらいまではスリムでモデルみたいな体型、16歳くらいになるとふっくらしてビール腹のような男子も多く見かけます。栄養学に乏しいイギリス社会は食事が体を作るという感覚が無く、入院患者病棟にはワゴンでおやつを提供するサービスがあり、がん病棟にも大量のチョコレートや砂糖で作られている飲み物をにこやかに配ってくれます。夫ががんの闘病中、家族に砂糖はがん細胞の大好物だと伝えても「食べたいからいいのよ」と…。肥満大国へまっしぐらのイギリス。大勢の国民がコロナウイルスに感染し重病化している根本を見直す必要があるはず。
◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するChaiの連載です。
※フリーマガジン「Chai」2021年2月号より。
マリノみどりの徒然tweet
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介します。