英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（６３）「ロックダウンで見えた真のイギリス」

　イギリスの動物愛護精神は世界トップクラス。子どもお断りでも犬は歓迎というパブも多数。でも先日、外の芝生の席で犬を連れた友人とランチをしていたところ、スタッフが
席まで来て「犬は遠慮ください」と。そんなサインはどこにもなく、大手のパブチェーン店にしては珍しく「犬禁止」？ 店内ではなく外の席では珍しいルールです。そんな時、隣の席では小さな子たちが泣いたり叫んだり、椅子の上に立つなどまるでマナーがなってない！　私たちは抗議しました。「この犬の方がよっぽど行儀がいいのに、子どもたちはやり
たい放題？　全くもってナンセンス！」。

　声を上げたのには理由があります。イギリスでは年々しつけのできない親が増え、行儀の悪い子たちが多いのです。大昔、各国が賞賛したイギリスの品位…１９７０年代のヒッピーが流行したあたりから、そんな大英帝国神話は崩壊を始めたのかも。２０２０年、ロックダウン中に起こったブラックライフマター（ＢＬＭ）、労働階級の貧困層はデモに参加し、日ごろの不満を暴力で解消するという全くもって野蛮で、かつ品位のかけらもない選択をしました。私が住むＤＥＶＯＮはロンドンとは全く違い、住民の９割以上がイギリス人という地域です。だからこそ本当のイギリス社会の陰と陽を垣間見ることができるのかもしれません。

　住めば都？ “Ｗｈｏ ｋｎｏｗｓ？！”

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ
幕別町出身、英国Ｄｅｖｏｎ在住のマリノ　みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２０年９月号より。