英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（６１)「日本のお弁当の素晴らしさ」

　現在、イギリスでも多くのレストランが「Take away」と呼ばれる持ち帰りシステムを導入し、経営の安定と国民の精神的サポートを図っています。しかし、このTake awayは本当につまらない。ピザならピザ、カレーはカレー、そして中華料理も。何が言いたいかというと、「日本のお弁当が恋しい!!」。大抵お弁当って、ご飯とメインのおかずと副菜が2品くらいついていますよね？ メインの合間に箸休めを楽しみながら。こちらでは、どうしてかそんな素晴らしい食文化が広がらず、ピザを一気に食べ、締めにアイスクリーム。ピザ屋の持ち帰りメニューにサイドオーダーはほぼ見かけません（笑）。Take awayではメニューに“バランスの良さ”は含まれないのです。

　最近、Devonで日本食レストランを経営している友人がお弁当販売を始めました。写真を見るとおなかが鳴ります！ お弁当は、あの小さなスペースをそれぞれに彩る食材と味の融合が醍醐味（だいごみ）で、そこが日本文化の素晴らしいところ。料理に作り手の愛情が感じられるんです。食材を詰めるときも、丁寧に、食欲をそそるように盛り付けられます。「食が体と精神を支える」という観念は、やはり世界唯一の風習のよう。あぁ、お弁当が食べたい！ 誰かが一生懸命作ったお弁当に癒やされたい。イギリスから日本のお弁当に思いを馳せる筆者です。Keep safe with love x

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年7月号より。
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