2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon(50)「イギリスの節目と日本の習慣」

 新年度が9月から始まるイギリス。運動会や学校運営に欠かせないバザー、生涯の資格ともされる学力試験(GCSEs)が夏休み前に目白押し。卒業式(Promと呼ばれるアメリカナイズされた卒業パーティー)もまさにこのタイミング! ホリデーも近いし、試験もあるし、暑いし…(^^;)とストレス全開!の生活もやっと一段落。

 最近、“日本はとても平和で、人々には品があり、子どもたちはイギリスの子たちより自立している”というようなTV番組が特集され、今頃?ひそかなカルチャーショックを受けている筆者です。先日は、日本の小学生が一人で公共交通機関を使って登校する様子が放映。イギリスの大人たちには衝撃を与えたようです(笑)。この国では、11歳ごろまで保護者が送迎するのが義務。登下校時に誘拐の恐れがあることと、年齢的に子どもだけで登校する能力が低いと思われているのかもしれません。しかし、日本の小学生の習慣をこの国の子どもに体験させ、“それは不可能ではない!” という結論が出たとのこと。

 思い返してみれば…、イギリス人って本当に道案内が下手で、教えてもらってもたどり着けないことが多々。口々に「I’m not good at directions, sorry」だそう。なんでも耳で覚えるのが得意なアングロサクソン。視覚に長けている大和人とは、脳の構造が違うようです。

英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2019年8月号より。
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