英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（５７)「イギリスの“あるある”」

　イギリス人。化粧水をつけません、そして顔も洗わない。ヨーロッパはマグネシウムやカルシウムを含有した硬水のため、顔を洗うと逆に乾燥し、シワの原因になるからです。良質な水を当たり前のように使用する日本人には驚きかもしれませんが、赤ちゃんが生まれても“産湯”に入るのは1週間後。それまではヘチマのスポンジで「sponge up=いわゆる拭き取り洗い」を指導されるのです。

　日本では昔から、寝る前に湯船に浸かって体を清め、1日の疲れを癒やす習慣がありますが、西洋文化圏は、朝、シャワーで眠気を覚ますと1日が始まるという感じ。そういうわけで、寝る前の“洗顔”は拭き取りに限り、その上からモイスチャライザーをのせ保湿するのですが、化粧水のステップがないことにお気付きでしょうか? モイスチャライザーはほとんどの成分が水なので不要、なのだそう…。更に、売り場にも化粧水は単独で販売されていません! クレンジング化粧水は（１）「化粧落とし」の目的のほか（２）「角質ケア」、（３）「水分補給」の一石三鳥という秘密（?）が隠されているので、化粧水単体など必要ない!というカラクリ。…でも、肌にはやっぱりうるおいが必要です。だって人間の体は水でできているのですから。水分不足で縦じわができますよ…と、胸を張って言えないのは、大和魂?

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年3月号より。
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