英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然ｔｗｅｅｔ＠Ｄｅｖｏｎ（５９)「イギリスのロックダウン」

　これを書いているのは、COVID-19がまん延し長引く“ロックダウン”の真っただ中。欧州のロックダウンは、日本では常識の「災害時に節度をわきまえた行動」が全くできない国民たちへの究極の選択。

　スーパーへ買い物に出掛けた友人が警察に止められ、罰金を課せられました。息子と2人で出掛け、大型スーパーは1人しか入店できないので、息子を車の中で待たせていたところ、警察いわく「不必要な外出」ということで、罰金（汗）！ 食品を扱う店舗しか開店許可が下りず、ましてやレジには1m間隔でテープが貼られ、立ち位置が決まっています。家族で1人しか買い物ができないので会話は無し。家族以外の他人と接するときは2mの距離を保つ規制があるので、散歩してすれ違うときも十分に距離を置きます。外出は1日1回、家族2人までが同行可能。もうここまでくると刑務所並み…というわけで「Lock down」と呼ばれます。わが家は4人家族、一緒に散歩さえできないなんて！

　東京ドームサイズの大型催事場が4,000人収容のナイチンゲールホスピタルになりました。病院が足りません。頭の固いイギリス人が選んだ保守党の政策が、ここにきて裏目にでるとは皮肉なものです。さて、この永遠に続く気配の自宅監禁をいかに過ごそうか…？

◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2020年5月号より。
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