世界中が見えない魔物の恐怖に震え、日常生活が普通ではなくなりました。このウイルスは形を変え、いろんな方法で襲いかかります。免疫力が強ければ大事には至らないであろう、という予測。もしそれが本当なら免疫を高めるのが一番の予防。西洋医学は薬剤に頼る習慣なので、頭痛がすれば鎮痛剤を服用するのが欧米人。逆に東洋では「薬の服用は最終手段」という認識があります。風邪をひいたときはショウガ、ニンニク、蜂蜜、大根、そして梅干し…挙げるときりがないほど、冷蔵庫にあるもので解熱を助けたり痛みを和らげたり、という知恵が豊富な日本。食べ物で体調管理というのは私たちの生活に根付いていますが、イギリスにはそんな魔法みたいな栄養ノウハウは存在しません（笑）。信じられないことに、義両親は当時ガンの治療を受けていた夫にチョコレートやコカ・コーラの差し入れをしていました。感染や死亡状況のニュースを見るたび、いかに“under line health issue＝持病”を持っている英国民が多いか驚かされます。アメリカ人の肥満は国民的な問題ですが、イギリスも負けていません。小さい子も10代の子も大きい! 日本ではLサイズの私が、この国では14歳用の子ども服が着れちゃいます。そう、そんな国で免疫力を高める生活が普及するわけがないのです…。
Please, keep yourself safe♥
◆英国から十勝を想う…マリノみどりの徒然tweet@Devon
幕別町出身、英国Devon在住のマリノ みどりさんが英国の日常や文化などを紹介するＣｈａｉの連載です。
※フリーマガジン「Chai」2020年6月号より。
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