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「和人」に広がるアイヌ古式舞踊 30年続く群馬保育現場と十勝の絆

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 群馬県内の保育園で、アイヌ民族の古式舞踊が伝統的に保育活動に取り入れられている。園児は自分たちで刺繍をしたマタンプシ(鉢巻き)を頭に巻き、楽しそうにウポポ(歌)を歌い、リムセ(踊り、輪舞)を踊り、先生たちの勇壮な「剣の舞」や「弓の舞」にあこがれのまなざしを向ける。北海道から遠く離れた地で「和人」に広がるアイヌ文化。群馬の教育現場で30年以上も続く古式舞踊の実践の歴史の裏には、十勝との密接な関...