勝毎電子版ジャーナル

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海から約900メートルの平野部に建つ大湊小南タワー。隣接する学校や地域住民の命のよりどころだ

津波から逃げろ タワー115基整備 南海トラフ「巨大地震」に備える高知県

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 揺れや津波などによる死者・行方不明者数は最大約23万人―。東海から四国、九州沖の太平洋を震源とする「南海トラフ地震」の国の被害想定(5月発表)だ。30年以内の発生確率70~80%で「いつ起きてもおかしくない」とされる巨大地震と津波の襲来に、被害が予測される地域はどう備えているのか。十勝を含む道東太平洋岸でも千島海溝沿いの巨大地震の発生が「30年以内に最大40%」とされ、津波への備えは欠かせない...