勝毎電子版ジャーナル

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ルポ「廃炉の行方~10年目の福島原発」

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 2011年の東京電力福島第1原発事故の発生から10年。十勝毎日新聞社は3月末、廃炉作業が進められる原発構内を取材した。最重要課題の燃料デブリ取り出しの先行きが見えない中、処分方法で揺れる処理水や日々増え続ける廃棄物の問題と向き合う現場を歩き、改めて原発事故の影響の甚大さを実感した。再稼働を目指す泊原発を抱え、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場問題が持ち上がる北海道で暮らす私たちも、...