南極観測船「しらせ」が4日午前1時45分(日本時間7時45分)に昭和基地のある東オングル島に接岸した。
23日の第一便で隊員が基地に上陸した時は、「しらせ」の接岸は年内の予定だった。何度も接岸が延び、島から船体が見えたのは3日朝。遠くに「しらせ」がラミングしているのが分かった。定期的に第一夏期隊員宿舎の裏にある蜂の巣山に登って航行の様子を確かめた。
接岸間際のしらせ 午後9時には肉眼でもはっきり見えるような距離まで近づいてきた。接岸ポイントが一番分かる島内の見晴し岩に登って撮影を開始する。目の前で見るラミングは圧巻だった。船首から海水を出し勢いよく氷に突進していき、一回のラミングで船体の三分の一ほど進む。厚い氷に阻まれては突進を繰り返した。
結局、接岸の時には厚い霧が立ち込め姿を確認できず、早朝まで待たなければならなかった。