南極のイメージはどこまでも続く雪面と厳しい環境。実は南極の内陸部に行かなければ見られない。
1月2日、ヘリコプターに乗せてもらい南極大陸の拠点S16まで向かった。私は観測業務で向かう隊員の空きスペースに便乗にさせてもらったが、人と荷物を下ろしたらすぐに戻らなければならない。雪面にいたのは5分程度だっただろうか。
残置されている内陸移動用雪上車 S16は昭和基地から20キロ離れた南極の内陸旅行の出発拠点で、既に雪上車とそりが残置されている。気温は昭和基地よりぐっと寒い。荷物を下ろしている間にもカメラを握る手もかじかむ。雪面は固く締まっていて歩いても埋まることがない。
離陸するヘリコプターに手を振る隊員 物資搬出を終え離陸。ヘリコプターの風で荷物が飛ばないように押さえる隊員が窓から見えた。雪煙舞う中でも手を振って見送ってくれた。