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海水浴しています

南極観測船「しらせ」の浴槽。航海中は海水が投入される

南極観測船「しらせ」の浴槽。航海中は海水が投入される


 毎晩『海水浴』しています。

 もちろん夜間甲板から飛び降りているわけではない。そんなことをしてしまったら荒波に揉まれて生きては戻れない。海水のお風呂のことだ。

 航海中は真水が貴重となってくる。南極観測船「しらせ」では海水をボイラーで沸かし、蒸発した湯気を回収して真水を作る。毎日艦内放送では真水の使用量が報告され、「節水に努めよ」と締めくくられる。

 入浴時間は起床後から消灯時間まで。一人一日1回。フリーマントル寄港時、浴槽の中は真水で満たされているが、航海中は海水が投入される。浴槽は3人が一度に漬かれる大きさ。入浴剤で紛らわしながら利用している。舐めてみるとやはりしょっぱい。

 一緒に入っていた小林正喜隊員が「これが本当の海水浴ですね」と冗談を言っていた。

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