タグ南極観測船しらせ
流氷の上でたたずむコウテイペンギンとアデリーペンギン
南極大陸から距離をおき始めた「しらせ」。12日は最後の氷海域だと思い、午後8時ごろから、観測甲板に出て海を眺めた。
他の隊員も見納めと思ってか、いつもより人が多い。双眼鏡で海を見ていた高村友海隊員が「コウテイペンギンがいる」と教えてくれた。指差す方向を見るとコウテイペンギンとアデリーペンギンが一緒の海氷上にたたずんでいた。比べてみるとアデリーが子どものように見える。クジラも船の近くを悠然と泳いでいた。
この日は午後10時なっても日が沈まない。海が暗くなり始め、水平線の輪郭が強調されるようになると、淡い夕焼け空が広がった。薄暗くても氷山が少なくなっていくのが分かった。
船の脇で悠然と泳ぐクジラ
氷山に沈む夕日
上部が複雑な形をした氷山
日没後にシルエットで浮き上がる氷山
サンピラーと氷山