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ぐい子の誘惑

自衛官の奥村武士さん(48)

自衛官の奥村武士さん(48)

 南極観測船「しらせ」内で発行されている南極新聞で「ぐい子の誘惑」と題した陶器解説を寄稿しているのが自衛官の奥村武士さん(48)だ。その詳しさは尋常ではない。

 奥村さんは司馬遼太郎の「故郷忘れじがたく候」を読んでから、陶器について興味を持った。長崎に勤務中の3年半、週末のドライブで九州各地の窯元を巡った。転勤が多いので、茶碗ではなく、持ち運びやすいぐい呑を集め始めた。尋ねた窯元は30か所ほど。行った証として購入を始めた陶器も70を超えるという。

 奥村さんによると「事前に本で調べて行くが、実際に窯元に行ってみると違うものが見つかる」らしい。実際にコレクションのぐい呑みを見せてもらったが、どれも特徴を説明してくれる。購入した陶器に愛情を注いでいる。

 これからは「北関東の笠間、益子あたりに行ってみたい」と探究心を忘れていない。


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