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VLBI観測

可動式のアンテナで星からの電波を受信する可動式のアンテナで星からの電波を受信する 星からの電波を地球上にある複数のアンテナで受けて、各アンテナ間の距離などを測定するVLBI観測が9日から11日にかけて昭和基地で行われ、4人の隊員が昼夜を問わず作業を行った。

 今回の観測は世界8か所のアンテナで同時に受信。昭和基地内のアンテナも一翼を担った。1回の受信は1分弱から15分程度、延べ355回に渡って星を追尾した。

 VLBI観測は地球の地殻変動を調べる目的で行われている。また、自転速度の変化を調べ、うるう秒設定の基礎データにもなっている。早河秀章隊員は「南半球では陸地が少ないため、南極でVLBIの観測点があることは意義がある」という。

 受信するアンテナは30次隊(1989年)に建設。直径11メートルの可動式アンテナで、現在オーロラ観測に使われている小型高機能科学衛星「れいめい」のデータ受信にも活用されている。



正常に受信できているか確認する隊員

正常に受信できているか確認する隊員

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