大樹航空宇宙基地構想

民間初のロケット打ち上げ

「大樹から宇宙へ」

 インターステラテクノロジズ(本社大樹町、稲川貴大社長)の観測ロケット「MOMO(モモ)」の打ち上げが29日に迫った。高度100キロ以上の宇宙空間を目指すロケットで、成功すれば国内の民間企業単独では初めてとなる。宇宙のまちづくりに取り組んできた大樹町にとっても大きな節目だ。MOMOが目指す宇宙やISTの歩み、航空宇宙基地の適地とされる大樹の優位性を図で示す。

最高到達高度100km

大樹町が射場に適している理由

 南東に海のある地形のため、地球の自転の力を利用する東方向の他、極軌道に衛星を投入する南方向の打ち上げにも有利。

ロケットの大きさ比較

ロケット打ち上げまでの歩み

〈2013.8.10〉6号機となる小型液体燃料ロケット「すずかぜ」打ち上げ。高度は6.5キロ、最大速度マッハ1.12を記録した。

〈2016.5.18〉「LEAP」3号機実験。前年9月の2号機で成功した機体を垂直に飛ばす姿勢制御に加え、傾いた機体を垂直に戻す誘導技術も確認できた。

〈2017.1.16〉ロケットエンジンを縦向きに燃焼させる試験を実施。燃焼した状態で姿勢制御機構が動くことを確認した。

〈2017.5.29〉観測ロケット「MOMO」が宇宙空間に到達するまでに必要な120秒間の燃焼試験。異常は見られず、エンジン開発は完了した。

〈2017.7.7〉都内のDMM.com本社で記者会見を開き、観測ロケット「MOMO」の初号機打ち上げを7月29日に行うと発表した。

インターステラテクノロジズの軌跡

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